会員制ホテルランキング2025|一度は泊まりたい極上の隠れ家

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特別な休日を過ごしたい、家族や大切な人と上質な時間を共有したい——そんな方が「会員制ホテル ランキング」で検索するのは、「本当に満足できる会員制ホテルを知りたい」「高級すぎて手が届かないのでは?」という期待と不安が入り混じっているからではないでしょうか。実際、会員制ホテルの世界は奥が深く、一見“やばいほど高級”に見えるホテルも、入会金や維持費、利用ルールを理解すれば意外とコスパが良いケースもあります。

この記事では、プロの視点で厳選した最新の会員制ホテルランキングをもとに、人気ブランド「エクシブ」をはじめとする高級ホテルから、関西エリアで注目の“格安で楽しめる隠れ家リゾート”までを徹底比較。
「高級」「格安」「やばいコスパ」といったキーワードの裏に隠された本当に価値あるホテル選びの基準を、初心者にもわかりやすく解説します。

たとえば、「エクシブ」は高額な入会金が必要な一方で、全国どこでも安定したサービスを受けられる点が魅力。
一方、「東急ハーヴェストクラブ」や「ベイコート倶楽部」などは、入会金に見合う高級感と特別待遇で、多くの会員が“人生で一度は泊まる価値がある”と評価しています。
しかし、関西エリアには入会不要で利用できる会員制ホテル風施設や、中古会員権でコスパよく入会できる方法も存在します。

会員制ホテルは「一部の富裕層のもの」と思われがちですが、今では共有型・ポイント制・中古会員権など、誰でも参加できる選択肢が広がっています。
ランキングを通じて、自分のライフスタイルに合った“後悔しない選び方”を知ることができるはずです。

この記事を読んだらわかること
  • 会員制ホテルランキング上位の「本当に満足度が高いホテル」とその特徴
  • エクシブなど高級ブランドから格安で利用できるホテルまで、入会金・特典・コスパを比較
  • 関西を中心に、自分のライフスタイルに合った“後悔しない会員制ホテルの選び方”

人気の会員制ホテルランキングTOP10

  • 会員制ホテルとは? 一般ホテルとの違い・魅力を徹底解説
  • 2025年版|高級会員制ホテルランキングTOP10
  • 地域別おすすめ|関東・関西・リゾート地の人気会員制ホテル
  • コスパ・格安で楽しめる会員制ホテルの選び方
  • 人気会員制ホテルの比較表|料金・特典・満足度まとめ

会員制ホテルとは? 一般ホテルとの違い・魅力を徹底解説

会員制ホテルとは、ホテルの客室やリゾート施設を「会員権」や「利用権」を通じて利用する仕組みを持つホテルです。一般のホテルと比べて、安定した料金、優先予約、特別なサービスなどが魅力となります。一方で、初期費用・年会費の負担、利用制限、流動性の低さといったデメリットもあります。選ぶ際は、自分の旅行頻度・場所・ライフスタイルに合った制度を理解したうえで比較検討することが大切です。

会員制ホテルの定義と仕組み

会員制ホテル(会員制リゾートホテルとも呼ばれます)は、会員権を取得した人(および紹介者・ゲストなど)が、運営する施設に優先的に宿泊・利用できるホテルの形態です。
その運営方法には複数のタイプがあり、たとえば以下のようなものがあります。

  • 共有制(共同オーナータイプ):ホテルの1室を複数の会員で区分所有し、年間を一定日数に分割して利用できる方式。
  • 利用権タイプ(メンバーズ制/施設利用権制):所有権を持たず、あらかじめ利用できる権利を購入する方式。
  • タイムシェア制:特定の週・期間を会員が優先的に利用できる方式。
  • ポイント制:会員に対して「ポイント」が付与され、ポイントを消費して施設を予約利用するスタイル。ピーク期には必要ポイントが高くなる場合もあります。

このような制度を通じて、会員は通常のホテル予約よりも優先的・安定的な宿泊機会を確保できます。

入会金・年会費の相場と支払い方式

会員制ホテルには、初期の 入会金(会員権取得費用)年会費(維持費) がかかるのが一般的です。

  • 入会金(会員権価格)は、施設・グレード・権利形態によって大きく異なります。たとえば、セラヴィリゾート泉郷ではオアシスクラブ会員の入会金が1,650,000円程度という例も報じられています。
  • 年会費(維持費)は比較的明瞭で、たとえば同じセラヴィリゾート泉郷では年会費が 33,000円(税込)という情報があります。
  • 支払い方式は、会員制度によって異なり、年払い・月払い・分割払いといった方式を用意している施設もあります。また、会員権を譲渡・売却可能な制度を持つクラブもあります。
  • ただし、入会金や維持費に加えて、実際に宿泊する際の宿泊費・食事代・消費税なども別途発生するケースが多い点に注意が必要です。

つまり、入会から維持・利用に至るトータルコストを事前にシミュレーションしておくことが重要です。

一般ホテルとの違い(予約方法・特典・会員専用サービス)

一般のホテルと比べたとき、会員制ホテル(リゾートクラブ形式)には以下の違いやメリットがあります:

  1. 予約方法・優先権
     会員には通常客より早期予約・優先予約の権利が与えられ、ピーク期でも安定して予約できることが多いです。
  2. 料金の安定・割引
     会員価格で宿泊できたり、特定期間の追加費用が抑えられたりします。たとえば、ゴールデンウィークや年末年始でも料金変動を抑える制度を設けるクラブもあります。
  3. 会員専用サービス・特典
     会員専用ラウンジ、優先チェックイン/チェックアウト、無料アップグレード、専用イベント・体験プログラムなどが提供されるケースがあります。
  4. クラブ施設の共通利用
     会員制ホテルを運営するクラブチェーンであれば、全国あるいは複数地域の施設を横断利用できる制度を持つことが多いです。
  5. 利用制限・ルール
     ただし、会員制度には「利用可能日数制限」「連泊制限」「予約の制約」などのルールが設けられていることも多く、これがデメリットとなる場合もあります。

これらの違いにより、利用頻度・立地・ライフスタイルに応じて、会員制ホテルは魅力を発揮することがあります。

会員制ホテルの利用者層と目的

会員制ホテルを利用する人々には、ある程度傾向があります。主な利用者層と目的を以下のように整理できます:

  • 富裕層・高所得者層
     会員権の取得コストや維持費が比較的高額になるケースが多いため、一定の経済的余裕がある層が多いです。
  • 定期的に旅行・リゾートを楽しみたい人
     旅行頻度が高い人ほど、会員制を活用するメリットが出ます。毎年複数回国内外を訪れる人が候補となります。
  • プライバシーや静寂を重視する人
     会員制ならではの限定性・静けさ・落ち着いた環境を重視する人に好まれます。
  • 資産運用・会員権投資を視野に入れる人
     会員権を資産と見なし、売買・譲渡を前提に検討する人もいます。ただし流動性は必ずしも高くありません。
  • 家族・移住スタイル旅行を重視する人
     長期滞在、別荘代替として利用したい人。特にリゾート地を複数拠点で楽しみたいニーズがある人が利用することがあります。

このように、会員制ホテルは単なる宿泊施設というより、ライフスタイル設計と旅行計画を融合させた選択肢として使われることが多いです。

初心者が知っておくべき注意点と選び方

会員制ホテルを選ぶ際、初心者がチェックすべきポイントや注意点を以下にまとめます:

  • 利用頻度を見積もる
     会員権取得や維持にかかるコストを、年間の利用頻度で割って「1泊あたりコスト」が妥当かを検証すべきです。
  • 制度の柔軟性・予約制度
     予約の取りやすさ、繁忙期の制限、会員本人以外の利用可否、キャンセル料規定などを事前に確認しましょう。
  • 権利形態を理解する
     所有権型か利用権型か、タイムシェアかポイント制か、それぞれメリット・デメリットが異なります。
  • 運営会社の信頼性・実績
     運営会社の財務基盤、ブランド力、提携施設数などを調べることが重要です。たとえば、リゾートトラストは会員制リゾートクラブ部門で売上首位を維持している企業です。
  • 流動性・譲渡性
     将来使わなくなったときに会員権を売却・譲渡できるかどうか、手数料・制限条件なども確認しておきましょう。
  • 維持コストの変動リスク
     年会費や修繕積立金が将来上がる可能性もあります。長期契約を前提とするならばそのリスクも含めて検討したほうが良いです。
  • 立地・アクセス
     自分が利用しやすい場所に施設があるか、拠点間のアクセスを重視したクラブ選びをするべきです。
  • 実際の体験レビューを参照
     既存会員の口コミ、施設体験記、ランキングサイトなどを参照して、イメージと実態のギャップをチェックするのも有益です。

これらをふまえて、自分の旅行スタイルや目的に合った会員制ホテルを選ぶと失敗を避けられます。

まとめ

会員制ホテルは、会員権制度を通じて、安定した料金設定・優先予約・会員専用サービスなどを享受できるホテル形態です。ただし、初期コスト・維持費・利用制限・流動性の低さといった注意点もあります。選ぶ際には、自分の旅行頻度・ライフスタイル・アクセス性・コスト感覚を基に、制度内容を比較・理解することが不可欠です。

2025年版|高級会員制ホテルランキングTOP10

2025年時点で評価の高い会員制ホテルには、「エクシブ(リゾートトラスト)」「ベイコート倶楽部」「東急ハーヴェストクラブ」などが上位に登場します。これらは、施設のクオリティ・会員サービス・利便性・口コミ評価のバランスが優れている点で定評があります。ただし、ランキングの評価基準や会員制度の特徴を理解したうえで、自分に合うホテルを選ぶことが重要です。

ランキングの評価基準(満足度・特典・口コミ・価格)

このランキングでは、以下のような基準を用いて順位付けを行います:

  • 会員満足度・口コミ評価:実際に宿泊した会員やゲストのレビュー、満足度アンケートを重視
  • 会員特典・サービス内容:優先予約、専用ラウンジ、アップグレード、施設利用権、相互利用制度などの充実度
  • 施設・体験の質:客室の設備・デザイン、スパ・温泉・飲食施設・景観など
  • 価格性・コストパフォーマンス:入会金・年会費と、実際の宿泊コスト・利用頻度を考慮
  • 運営実績・ブランド信頼性:運営会社の歴史、施設数、ブランド力など

これらを総合して、2025年時点で特に評価が高い会員制ホテルを選定しています。

第1位 エクシブ(リゾートトラスト)

エクシブ(XIV/リゾートトラスト) は、多くのランキングで1位に選ばれることが多い代表的なブランドです。

強み・特徴:

  • 全国に複数の施設を有し、都市型・リゾート型の両方に展開している点が利便性を高めています。
  • 会員特典として、相互利用制度や会員専用ラウンジ、優先予約制度などが整備されており、会員体験の充実に力を入れています。
  • 運営会社・リゾートトラストは、会員制リゾートクラブ部門で長年売上トップを維持しており、ブランドとしての信頼性も高いです。

注意すべき点・口コミ:

  • 会員権価格が非常に高額な部屋・プランが存在するため、初期投資が大きくなる可能性があります。実際に「エクシブ バージョンZ(13泊)」クラスの会員権で1,500万円クラスのものも報じられています。
  • 一部利用者からは、繁忙期・週末の予約の取りにくさ、不透明な料金改定等への不満も指摘されています。
  • 非会員もオーナーのゲストとして宿泊可能な制度を持つケースがありますが、会員特典や優先権が限定されることがあります。

総じて、利便性・ブランド力・会員体験の質で他と一歩リードする存在です。

第2位 ベイコート倶楽部(東京・芦屋・ラグーナ)

ベイコート倶楽部 は、リゾートトラストが手掛けるハイエンドな会員制ホテルブランドで、都市近接型リゾート感を追求しています。

強み・特徴:

  • 都市・リゾート立地の折衷型:交通アクセスが良いエリアに高級感ある施設を配置している点が支持されています。
  • エクシブと同様に、ブランド力・信頼性が高く、安心感のある会員制として評価が高いです。
  • 会員制としてのプライバシー・限定性を重視しており、一般には易々と入れないガードされた空間設計を持つ施設もあります。

ただし、公開されている情報はエクシブほど多くはなく、特典内容・価格構造を慎重に確認する必要があります。

第3位 東急ハーヴェストクラブ

東急ハーヴェストクラブ は、比較的アクセスのよいリゾート地に施設を持ち、「気軽さ・バランスの良さ」で評価される会員制ホテルです。

強み・特徴:

  • 利便性を意識した施設展開と、宿泊・滞在型利用のバランスが取れた設計
  • 会員権の動向情報も公開されており、取引活性度が高い施設もあります。

注意点:

  • 超高級ホテルと比べると、ラグジュアリー性や特化特典はやや抑えられている印象。
  • 会員制度・利用制限など、プランごとの条件差をチェックすることが重要です。

第4〜10位の注目ホテル(ジ・ウザテラス、ダイワロイヤルメンバーズ ほか)

上位3位を除く、注目すべき会員制ホテル・リゾートブランドを以下に紹介します(順位は掲載情報ベース・仮定):

  • ジ・ウザテラス
     沖縄などのリゾート地で「非日常空間」に特化した施設。高級リゾート体験を重視する層に人気。
  • ダイワロイヤルメンバーズ
     ホテルチェーン形式で一定の会員制度を持つ施設。比較的敷居が低く、バランスを意識した選択肢。
  • ザ・グラン リゾート(Grande/グランデ)
     ヴィラタイプ・シェア別荘型の会員制施設として注目を集めています。ペット対応や大人数滞在対応型施設もあります。
  • セラヴィリゾート泉郷
     自然豊かな環境に施設を持つ、メンバー制度を活用したリゾートクラブ。
  • サンクチュアリコート
     完全会員制を謳うホテルで、プライバシー重視・会員限定性を強めに打ち出している施設。
  • HESTA大倉 / ザ グラン リゾート傘下施設
     高級志向のリゾートブランドとして、ランキングで名前が挙がる例もあります。

これらの施設はいずれも特色があり、「極上ラグジュアリー」「自然重視」「ヴィラ型利用」など各々異なる魅力を持っています。ただし、情報が限られる場合が多いため、会員制度・価格・利用規約を慎重に確認する必要があります。

まとめ

2025年時点での高級会員制ホテルランキングにおいては、エクシブ(リゾートトラスト) が突出した評価を受け、ベイコート倶楽部東急ハーヴェストクラブ が続く形となります。他にもジ・ウザテラス、ザ・グラン リゾート、サンクチュアリコートなど魅力的な施設が複数存在します。

ただし、ランキングはあくまで評価基準に基づいた目安であり、各人の旅行スタイル・滞在頻度・立地重視度・コスト許容度により「最適なホテル」は変わります。気になる施設があれば、その会員制度・価格・特典・利用規則を直接確認したうえで比較検討することをおすすめします。

地域別おすすめ|関東・関西・リゾート地の人気会員制ホテル

会員制ホテル・リゾートの魅力は「拠点性」と「利便性」のバランスにあります。関東・関西・リゾート地それぞれで、おすすめ施設や特典、選び方のコツが異なります。自分が利用しやすい地域を中心に、施設の制度・アクセス・特典を比較することが成功の鍵です。

関東エリア(東京・横浜・箱根)のおすすめ会員制ホテル

関東エリアは首都圏近郊の利便性を活かしつつ、自然・温泉エリアも近いため、アクセスとリゾート性の兼ね合いが重視されます。以下が代表例です:

  • 東京ベイコート倶楽部
     この施設は完全会員制で、メンバーとそのゲスト以外は立ち入ることができないゲートシステムを採用しており、プライバシー性が高い点が強みです。
     都市近接型リゾートとして、日常から離れたい時に使いやすい立地が評価されています。
  • エクシブ(XIV)
     リゾートトラストが展開する会員制リゾートで、関東近郊にも施設を擁しています。全国展開が強みで、首都圏からのアクセスを重視した拠点を活用できる可能性があります。
  • Grande(グランデ)
     シェア別荘・ヴィラ形式の会員制リゾートとして、関東圏にも複数施設を持っています。自然との調和を重視した設計や、プライベート性を高めた滞在が売りです。
  • エピナールリゾートクラブ(那須など)
     関東圏(北関東)へのアクセスが比較的良い施設として、那須高原の山裾にあるエピナールが会員制リゾートクラブとして挙げられています。

このように、アクセス重視なら東京近郊・横浜近辺、あるいは箱根/湯河原エリアにも施設展開があるクラブをチェックするとよいでしょう。

関西エリア(大阪・京都・神戸)の人気施設

関西は京都など歴史文化地域と、大阪・神戸など都市圏が近接しており、立地の選び方が多様になります。代表施設とその特徴を挙げます。

  • 東急ハーヴェストクラブ 京都鷹峯 & VIALA
     京都の風情あふれる環境に位置し、庭園・温泉・閑静な空間を重視した滞在を提供しています。
  • エクシブ京都 八瀬離宮
     京都市内近郊ながら自然と調和した設計。施設内にスパや温泉・レストラン設備を整えており、京都観光拠点としても使いやすい点が魅力です。
  • 東急バケーションズ 大阪 御堂筋
     大阪中心部に位置する施設で、観光拠点として活用しやすい都市型会員施設です。梅田・道頓堀・USJなどへアクセスしやすい拠点として注目されます。
  • ザ・グラン リゾート
     全国19箇所展開しており、関西圏にも施設があります。リゾート感と地域性を重視した複数施設を持つ点が強みです。
  • Grande(グランデ)
     京都を含む関西圏でヴィラ型施設を複数展開しており、別荘感覚で滞在したい人に向いています。

関西では、都市近接性とリゾート性のバランス、交通アクセスの良さ、騒音・混雑回避などが選定ポイントになり得ます。

北海道・軽井沢・沖縄などリゾート地の人気ランキング

リゾート地では、自然性・眺望・非日常性が重視され、施設のスケールや特色が鮮明になります。代表的な地域と施設を紹介します。

  • 北海道・ニセコ・洞爺・富良野方面
     高原・山岳リゾートを志向する会員制リゾートが複数あります。例として、Grandeが北海道にも展開しており、自然重視・非日常滞在を提供しています。
  • 軽井沢・高原エリア
     関東圏からのアクセスも比較的良く、別荘地的性格を持つヴィラ型会員制施設が人気です。Grandeなどが軽井沢近辺でも展開を模索しています。
  • 沖縄・南国リゾート
     海岸・島リゾートを重視するタイプの会員施設も複数あります。国内外で展開するリゾート会員権制度を持つ施設が、このエリアで魅力を発揮します。例えば、ザ・グラン リゾートやGrandeの離島展開例などが挙げられます。
  • 別荘地近隣型リゾート
     例えば、信州・山梨・那須など、高原気候を楽しめる拠点地に、会員制リゾートクラブが立地している例があります。エピナール那須もその一例です。

リゾート地を選ぶ際は、「アクセスの手間」「気候・季節変動」「周辺施設(レストラン・観光)」「移動コスト」などを踏まえる必要があります。

地域別で異なる会員特典と滞在スタイル

地域が変わると、会員制ホテルで提供される特典や滞在スタイルにも違いが出ます。以下に地域別の傾向を示します。

  • 都市近接型(関東・関西)
     アクセスを重視するため、「日帰り温泉利用」「デイユース利用権」「会員限定ラウンジ」「ビジネス利用連携」などの特典がつきやすい傾向があります。滞在は短期・通勤型利用も視野に入ります。
  • リゾート地型(北海道・軽井沢・沖縄など)
     長期滞在・連泊を前提に、ウィークリー滞在割引やロングステイ特典、施設アクティビティ(マリンスポーツ・トレッキング・温泉巡りなど)の無料・割引提供が充実していることがあります。
  • ヴィラ・別荘型施設
     プライベートプール・ガーデン・貸切空間・ペット対応などが重視され、滞在中のプライベート性を重視する特典が目立ちます。施設間相互利用制度が整備されているケースもあります。
  • 季節変動対応型
     雪の多い地域や台風シーズンのある南国地域では、シーズンオフ優待・キャンセル料緩和制度・オフシーズン割引などが特典に含まれていることがあります。

このように、地域ごとに「どのような滞在を期待するか」によって、特典内容や施設設計が変わる傾向があります。

エリア別での選び方と注意点

地域別に選ぶ際のポイントと、注意すべき点を整理します。

  • 交通アクセスと時間負荷
     関東・関西近郊なら車や公共交通で移動しやすいが、リゾート地では移動時間・連絡便(飛行機・船舶)を加味すべきです。
  • 季節・天候リスク
     北海道の冬季閉鎖・積雪、沖縄の台風シーズン、標高の高い地域の気温変動など、季節要因が滞在可能性に影響します。
  • 利用頻度とのバランス
     遠距離リゾート地に会員権を持つ場合、利用回数が少ないとコスト効率が悪くなる可能性があります。近隣拠点と組み合わせて使う戦略も考慮。
  • 制度の統一性・相互利用可否
     同一クラブが複数地域に施設を持つ場合、相互利用が可能かどうか、予約時の優先度がどうかを事前に確認することが重要です。
  • 運営負荷・維持費の地域差
     低温地・海沿い施設ではメンテナンスコストが高くなる可能性があり、年会費・修繕積立金に差が出ることもあります。
  • 将来的な価値・流動性
     リゾート地の会員権は流動性が低くなる場合があるため、将来売却・譲渡を視野に入れるならその点も押さえておくべきです。

まとめ

関東・関西・リゾート地という地域の切り口で見ると、それぞれに強みと課題があります。関東・関西ではアクセスと利便性を重視した施設が多く、リゾート地では自然性と非日常の体験重視型施設が多くなります。特典や滞在スタイルも地域で異なるため、自分が最も使いやすい拠点や頻度、目的を明確にしたうえで、制度・アクセス・費用を比較して選ぶことが成功のコツです。

コスパ・格安で楽しめる会員制ホテルの選び方

会員制ホテルは高級で敷居が高い印象がありますが、「体験宿泊」「権利型・共同所有」「低価格帯クラブ」などを活用すれば、比較的安く楽しめる選択肢があります。ただし、“安い”には理由があるため、リスクや制約を押さえたうえで選ぶことが重要です。

体験宿泊・お試しプランの活用方法

会員制ホテル・リゾートクラブの中には、「体験宿泊」「トライアル宿泊」「お試しプラン」を提供している施設があります。これを活用することは、入会前に施設の実態を知るうえで非常に有効です。

たとえば、会員制リゾートクラブの比較サイト「Besso Resort」では、複数施設で体験宿泊プランを用意しており、会員価格または一部割引価格で宿泊できると案内しています。

こうしたお試し機会を使って、客室の質、サービス体制、予約の柔軟性、滞在中の不便さなどを実際に確認することが、後悔しない選択につながります。

また、体験宿泊時の条件をよく見ることも大事です。たとえば、「◯泊以上でなければ適用されない」「オフシーズンのみ」「会員権購入者限定」「施設全体ではなく一部棟限定」などの制約が付くことがあります。

共同所有・ポイント制ホテルのメリット

会員制ホテルをよりリーズナブルに利用する方法として、共同所有型(共有制・区分所有型)ポイント制/利用権型 の制度を採用している施設があります。これらにはコスト抑制や自由度の高さというメリットがあります。

  • 共同所有・区分所有型
     ホテルやリゾート施設の部屋・区画を複数の会員で共有所有し、年間一定日数使える方式です。この仕組みだと、純粋な所有権を持つわけではない施設全体よりコストを抑えやすいことがあります。
  • ポイント制/利用権型
     会員にポイントを付与し、そのポイントを使って宿泊予約などに振り替える方式です。この方式では、季節や場所をポイントで調整でき、「空き室を活用する」ことによりコストが抑えられる設計になっていることがあります。

たとえば、リゾート会員権を扱う比較サイトの情報によれば、会員制リゾートホテル10選のなかには「利用権型」を採用するクラブが含まれており、コスト比較要素として「権利形態」「利用頻度」「立地」「施設充実度」などを見比べることが推奨されています。

これらの方式は、初期費用・ランニングコストを抑えつつ、会員制ホテルの特典を部分的に享受したい人に向いています。ただし、ポイント制などではピーク期にはポイント価格が跳ね上がることがあり、使いにくさを感じることもあります。

格安でも満足度が高いホテルの特徴

「価格が抑えめでも満足度が高い」会員制ホテルには、いくつか共通する特徴があります。こうした視点を基に選ぶと、コストパフォーマンス重視派でも失敗しにくくなります。

  1. 立地のやや控えめな場所にある
     市街地や超観光地ではなく、少し郊外・地方の施設を選ぶと土地コスト・運営コストを抑えやすく、料金も比較的抑えられていることがあります。
  2. 施設規模を抑えて、こぢんまりした構成
     過剰なラグジュアリーを追求せず、必要な設備をコンパクトにまとめている施設は維持コストが低く、それが宿泊料金に反映されていることがあります。
  3. 相互利用施設の少ないクラブ
     会員が利用できる提携施設・交換施設が少ないクラブは、そのぶん管理運営コスト・仲介手数料が抑えられる可能性があります。
  4. 利用制約・期間制限があるが柔軟運用可能な制度
     決まった時期以外利用できない・連泊制限などがある分料金を抑えている施設もあります。ただし、年によって制約が変わる場合もあるため要確認。
  5. 売買市場での流通価格が定期的に安定している
     中古・売り希望価格が抑えめなクラブや、会員権売買仲介サイトで「格安出品」が比較的多いクラブは、コスト抑制が実現している可能性があります。たとえば、e会員権フェアマーケットの価格表には、エクシブ・ベイコート倶楽部・東急ハーヴェスト・ザ グラン リゾートなど多数が掲載されています。

こうした特徴を把握したうえで、複数クラブ・施設を比較検討することがコスパ重視の選び方の基本です。

「やばい」と言われる会員制ホテルの実態と真相

一方で、ネット上や口コミで「会員制ホテルはやばい」「損した」などのネガティブな声が聞かれることがあります。そうした指摘には、実際の制度・運営リスクから説明できるものがあります。

  • 会員権価格の大幅下落リスク
     会員権の価値は流通市場やクラブ運営状況に左右され、購入当初より大幅に価値下落するケースがあります。特に流動性が低いクラブの場合、買い手がつかなかったり、売却手数料が高かったりします。
  • 維持費・修繕積立金の増加
     施設維持のために年会費・修繕積立金が予告なく価格改定されることがあります。これが負担増につながることがあります。
  • 予約困難・ピーク期利用制限
     実際に期待したときに予約が取れない、希望日が繁忙期で抑制されていた、長期連泊ができなかった、などの不満もあります。
  • 制度変化・制度廃止リスク
     クラブ制度を途中で見直すケース、会員制度を縮小・廃止するケースもゼロではありません。その際、会員特典の変更、施設統廃合・売却といった影響を受ける可能性があります。
  • コスト負荷に対する利用頻度不足
     高額な入会金・維持費を払うものの、利用回数が少ないと「元を取れない」ケースが多くなります。「1泊あたりコスト」で考えたときに一般ホテルより高くなることもあります。
  • 透明性・説明不足・契約条件における疑義
     契約書や制度説明に曖昧な条項がある、将来費用増などが明示されていない、譲渡・売却の制限が後から追加された、という実例も報告されています。

こうしたリスクを理解しておかないと、「やばい」、「失敗だった」と感じるケースが出てきます。入会前に過去の運営履歴・会員口コミ・契約書内容・クラブの財務健全性を調べることが非常に重要です。

コスパ重視派におすすめのホテルTOP3

以下は、比較的コストパフォーマンスを重視できるとされて紹介されることがある会員制クラブ・ホテルを、参考として3つ挙げます(ただし「コスパ優良」かどうかは利用スタイルや条件によるため、あくまで検討の候補としてご覧ください)。

  1. オアシスクラブ
     全国に30以上の施設を持ち、体験宿泊制度も設けています。会員は特別価格で宿泊でき、比較的使いやすいクラブとして紹介されています。
     また、会員権には有効期間がなく、相続・譲渡可能という点も支持される特徴です。
  2. サンメンバーズクラブ
     リゾート会員権の選び方案内のなかで、「概ね50万円以下で市場に出ている」例として紹介されており、比較的参入コストが抑えられるクラブ候補とされています。
  3. ザ・グラン リゾート
     全国19か所の会員制リゾートホテルを運営しており、会員数・施設数のバランスを持ったクラブです。
     この規模感を活かして、比較的利用しやすい料金体系や施設アクセス性を持っている可能性があります。

ただし、これらも「絶対に安い・絶対に損しない」という保証はありません。実際の価格・会員条件・設備水準・運営実態を見て、複数クラブを比較検討することが不可欠です。

まとめ

コスト重視で会員制ホテルを選ぶなら、「体験宿泊制度」「共同所有・利用権型制度」「コスト抑制型施設」などの制度を活用することが有効です。ただし、それぞれに制約・リスクも伴います。「格安=無条件に良いわけではない」ことを念頭に置き、契約内容・運営実態・コスト・利用頻度を慎重に比較・検討して選ぶことが、後悔しない選択をするポイントです。

人気会員制ホテルの比較表|料金・特典・満足度まとめ

人気の会員制ホテルを比較すると、入会金・年会費・特典・施設網・満足度には大きな違いがあります。自分の旅行頻度・拠点・目的に合わせて比較表を活用し、「費用対効果・特典活用・居住スタイル適合性」の観点で選ぶことが重要です。

以下は、代表的な会員制リゾートホテルやクラブを例に取り、「入会金・年会費・特典・施設網・満足度」の主要比較項目を整理したものです。

(※数値は公開されている情報をもとにした目安です。詳細は各施設または会員案内書をご確認ください。)

ホテル/クラブ名入会金・会員権価格(目安)年会費・維持費主な会員特典宿泊可能エリア・施設数口コミ・満足度の傾向
Grande(グランデ)入会金:約 380 万円~(施設・プランにより異なる)年会費:10 万円程度会員価格宿泊・割引・優先予約・ヴィラ貸切形態など全国各地(58施設弱)プライベート性や施設水準で高評価、ただしコスト比で慎重な声も
エクシブ(リゾートトラスト)入会金:プランによっておおむね数百万円~数千万円クラスと言われる年会費:グレードによるが 10 万円〜数十万円クラス優先予約、相互利用制度、グレード別部屋選択など全国27施設程度高級感・ブランド信頼度で強い支持。ただし「予約が取りづらい」などの声も聞かれる
東急ハーヴェストクラブ入会金:施設・プラン次第(明確公表は限られる)年会費:施設・グレードによる(一般的なリゾートクラブ水準)優先予約・相互利用・会員料金適用等提携リゾート施設含め全国展開(約 30 数施設)利便性とバランスが評価。価格・施設レベルの面でエクシブと比較されることが多い
セラヴィリゾート泉郷(オアシスクラブ)入会金:165 万円(税込)などのプラン例あり年会費:33,000 円(税込)という例あり会員価格宿泊・割引・相互利用等30 所以上施設(中部エリア中心)比較的コストを抑えたい層に人気。自然重視派から好評な傾向
ザ・グラン リゾート入会金:例)ファミリー会員 3,410,000 円(税込)という事例あり年会費:例)ファミリー会員 52,800 円(税込)という事例あり優先予約・割引・会員価格宿泊など国内 21 施設程度+タイなど海外施設も含む例あり別荘感覚・施設の多様性を評価する口コミが多い。一方、アクセス面で意見が分かれる施設も

入会金・年会費・維持費の比較

上表で示したように、入会金・年会費・維持費は施設/プランによって大きく異なります。

たとえば、エクシブ は「初期費用 200 万円〜 2,000 万円」「年会費 10 万円〜 40 万円」程度の目安が一部報じられています。
ザ・グラン リゾート のファミリー会員の例では、入会金 3,410,000 円、年会費 52,800 円という事例が示されています。
セラヴィリゾート泉郷(オアシスクラブ) では、入会金 165 万円、年会費 33,000 円という例が示されており、比較的抑えた維持費の事例として注目されます。

このように、「高級会員制ホテルイコール桁違いに高いコスト」ではありますが、プランや施設タイプによって「比較的手の届きやすい水準」を実現している例も存在します。

また、維持費とは別に、「修繕積立費」「施設改修費」や「宿泊時の追加料金(食事・アメニティ等)」といったコストも考慮すべきです。これらは会員制度説明書で明示されていることもあれば、後から改定される可能性があります。

会員特典一覧(優先予約・専用ラウンジ・提携施設)

比較対象クラブでは、以下のような会員特典が提供されていることが多く、ホテル・クラブ間で特典の充実度に差があります:

  • 優先予約/会員枠確保:会員に対し、一般客より先行して予約機会を与える制度。
  • 相互利用制度/他施設利用:同一クラブまたは提携クラブの他施設を利用可能。
  • 部屋グレードアップ/部屋選択優先権:条件次第で、より上級の部屋を割引や優待で利用可能な場合。
  • 会員価格宿泊・宿泊割引:非会員価格より優遇価格で宿泊できる制度。
  • 会員限定施設・ラウンジ利用:会員専用ラウンジ、会員デスク、専用入口など優遇空間。
  • 割引・優待:レストラン、スパ、アクティビティ、提携施設利用料、交通機関連携割引など。
  • 会員限定イベント・優先枠:会員向け体験イベント・ステイプラン優先提供。
  • 譲渡・相続・売却支援制度:会員権の将来的処分を助ける制度(譲渡審査、仲介支援等)。

クラブによってはこれらを多層的に組み合わせており、特典重視で選ぶ人にはこれらの違いが選定ポイントになります。

宿泊可能エリア・施設数・グループ規模

会員制クラブを選ぶうえで「どれだけ多数の施設が使えるか」「どの地域で使えるか」は重要な比較軸です。

たとえば、Grande は全国 58 施設程度の展開を目指しており、広域利用を可能としています。
エクシブ は全国約 27 施設を運営。
東急ハーヴェストクラブ も全国展開しており、提携リゾート施設を含めたネットワークを持ちます。
ザ・グラン リゾート は国内 21 施設+海外施設も含む展開例が報じられています。

ネットワークが広いクラブは、旅行地や拠点を変えた際の利用可能性が高く、制度の汎用性という意味で有利です。ただし、遠隔施設への移動コストや宿泊頻度を勘案する必要があります。

口コミ・利用者満足度スコア

口コミ評価や満足度スコアは、実際に滞在した会員・ゲストによる実体験に基づくもので、制度的な魅力と実務的利便性を測る良い指標になります。

  • 高級感・施設品質:多くの口コミで「設備・インテリア・景観の質感」が重視され、高得点を得ている施設が上位に来る傾向があります。
  • サービス・接客品質:スタッフ対応・清掃・施設管理等の質に不満の声が出ると評価が下がるケースがあります。
  • 予約の取りやすさ・利用制限:予約困難という不満が目立つ施設は、満足度を下げる要因となります。
  • 費用対効果の実感:支払ったコストに見合った使い勝手・満足感が得られたかどうか、利用者視点の評価が重要です。
  • 立地・アクセス:施設までの交通利便性が滞在満足度に大きな影響を与えています。

ただし、口コミには個人差・極端な意見も混じるため、多数件のレビューを参照し、ネガティブ意見とポジティブ意見のバランスを見ることが肝要です。

ライフスタイル別おすすめホテル診断

最後に、読者の旅行スタイルや使い方に応じて、どのクラブが向いているかを簡易診断的に示します:

  • 頻繁に旅行する人/全国を巡りたい人 → 広域展開型クラブ(例:Grande、エクシブなど)を優先
  • 拠点エリアが限定されている人(関東・関西中心) → その地域に施設網を持つクラブ(例:東急ハーヴェストクラブ、ザ・グラン リゾートなど)
  • 費用を抑えつつ会員制体験をしたい人 → 維持費・入会金が比較的抑えられているクラブや、譲渡性制度が整っているクラブ
  • ラグジュアリー体験重視・特典重視派 → 高価格帯クラブ(例:ベイコート倶楽部、サンクチュアリコート、上級エクシブ等)
  • 将来的売却性・流動性を重視する人 → 譲渡制度・会員権取引市場実績があるクラブを重視

これらの診断を組み合わせれば、自身に合ったクラブ候補を複数絞り込む助けになります。

まとめ

人気の会員制ホテルを比較する際には、「初期コスト」「維持費」「特典内容」「施設網」「実際の満足度」の各軸で俯瞰的に見ることが重要です。比較表を使って複数候補を比較し、自分の旅行頻度・拠点エリア・目的・予算と照らし合わせながら、最適なクラブを選ぶことをおすすめします。

会員制ホテルランキングから選ぶときに後悔しないためのポイント

  • リゾート会員権と会員制ホテルの違いを理解しよう
  • 入会金・年会費・維持費の仕組みを徹底解説
  • 「エクシブ」は本当におすすめ? 人気の理由と注意点
  • 高級志向? コスパ重視? 自分に合った会員制ホテルの選び方
  • 会員制ホテルをお得に体験する方法

リゾート会員権と会員制ホテルの違いを理解しよう

リゾート会員権と会員制ホテルは似た仕組みに見えますが、目的・所有形態・権利構造・リスクが異なります。両者を正しく理解し、自身のライフスタイル・資金構成・将来計画に照らし合わせて選ぶことが、後悔しない会員制度選びの鍵になります。

リゾート会員権とは? 投資的側面と利用目的

「リゾート会員権(リゾートクラブ会員権)」とは、特定のリゾート施設や複数の提携施設を会員限定で利用できる権利を取得する制度を指します。多くの場合、入会金・年会費を支払うことで、会員に対して「施設利用権」や「共同所有権」「ポイント権利」などが付与されます。

リゾート会員権が持つ特徴として、次のような側面があります:

  • 利用だけでなく“資産性”を見込む視点
     共同所有型などでは不動産的要素を伴うため、将来的な譲渡・売却を視野に入れた「投資性」を考える人もいます。
  • ライフスタイル利用重視
     旅行頻度・別荘代替・福利厚生として活用したい人に向く制度で、長期滞在や季節拠点利用を前提とすることが多いです。
  • 複数タイプの権利方式
     リゾート会員権には、「所有型(共有制・区分所有)」「利用権型(非所有型)」「タイムシェア型」「ポイント型」などの契約形態があります。各型で費用・自由度・リスクが変わります。

これらを前提に、会員制ホテルとの違いを見ていきます。

会員制ホテルとの違い・共通点

「会員制ホテル」は、ホテル運営側が会員制度を設け、会員に特別権利を与えて宿泊利用を優遇する方式を指すことが多いです。リゾート会員権制度と重なる部分もありますが、以下のような違いと共通点があります。

共通点:

  • 会員権を購入・会員登録することで、通常利用者より優遇された条件で宿泊できる制度を持つ。
  • 年会費・入会金・維持費などのランニングコストがかかる。
  • 会員専用特典(優先予約・会員価格・相互利用など)が提供されることが多い。

違い:

項目リゾート会員権会員制ホテル制度
所有性所有権(共同所有)型が含まれることがあり、不動産性を持つ場合あり多くは所有権を伴わず、施設利用権型が中心
使える施設範囲リゾートクラブとして複数施設・リゾート地を広く網羅するケースが多いホテルグループ内施設や限定エリアが中心
権利構造の多様性タイムシェア・ポイント制・共同所有制・利用権制など多様利用権型・会員優遇型が主流
投資性・譲渡性の重視譲渡・売却を前提とする制度も見られる譲渡制度が制限されていたり、権利性が弱い場合もある
運営・管理責任共有型では修繕・資産維持責任を負うケースありホテル運営会社が管理を担うことが多い
自由度/柔軟性所有型だと利用日の制限が厳しいことも会員優待制度で柔軟な予約特典が設けられることが多い

つまり、リゾート会員権は「権利性・資産性」を含む広義の制度であり、会員制ホテルはその一形態または実務的実装形と見ることができます。

リゾート会員権で後悔しやすい理由

リゾート会員権を購入してから「あれ、思ったのと違った」と感じる理由には、以下のような典型的な落とし穴があります:

  • 価値下落・流動性の低さ
     会員権市場は需給・運営実績・施設人気などに大きく影響され、購入時より価格が大きく下落する可能性があります。売りたいときに買い手がつかないケースも。
  • 利用できない期間・予約困難
     繁忙期・ピーク期には予約枠が制限され、使いたい日に泊まれないケースが起こることがあります。
  • 維持費・修繕積立金の予想以上の上昇
     建物維持・設備更新にかかるコストが上がると、年会費・修繕積立金などが予想よりも増加することがあります。契約内容で将来的な増改定が可能とされている場合も。
  • 権利制度の不透明さ・制限付き契約
     譲渡制限・名義変更手続きの制限・契約条項の曖昧さなどで、将来売りにくい・活用しにくいという問題が出ることがあります.
  • コストを回収できない可能性
     購入コスト+維持費を、実際の利用頻度で割ると「1泊あたりのコスト」が高くなり、通常ホテル利用より割高となるケース。
  • ライフスタイル変化に対応しにくい
     転勤・高齢化・子ども成長などで旅行スタイルが大きく変わると、使い勝手が悪化しやすい。

これらを知らずに契約を進めると、「損をした」「使い切れなかった」と感じる確率が高くなります。

購入・契約時に注意すべき落とし穴

後悔しないために、契約前にチェックすべき重要ポイントを以下に示します:

  1. 契約形態・権利タイプを明確に把握すること
     共同所有・利用権型・タイムシェア型・ポイント型などの違いを理解し、自分の利用スタイルに合致するものを選ぶ。
  2. 譲渡・名義変更・売却条件の規定を確認
     譲渡手数料、名義変更可否、売却優先権など、将来会員権を手放す可能性を見据えた規定を確認する。
  3. 維持費・修繕費・追加費用の将来見通し
     年会費以外にどのような費用(修繕積立金・設備更新費・保険料・管理費など)が発生するか、その過去実績や見込みを確認する。
  4. 利用制限・予約条件・繁忙期扱いルール
     繁忙期やピーク期の予約優先度・制約(連泊制限・日数制限・予約開始時期等)を必ず確認する。
  5. 施設網・相互利用制度の範囲確認
     自分がよく行く地域・拠点地域に利用可能施設があるか、相互利用可能かどうかを確認する。
  6. 運営会社の実績・信用力・経営体力
     運営会社が過去に制度変更・クラブ統廃合を行った実績、財務状況、運営期間の長さなどを調べておく。
  7. 契約解除・退会条件・返金規定
     退会時や契約解除時に返金・精算制度がどう定められているかを確認する。
  8. 試泊・体験制度の活用
     可能であれば体験宿泊等で施設・運営実態を確認し、契約リスクを低くする。

これらを事前に丁寧に確認しておくことで、契約後のトラブルや後悔を抑えることができます。

賢い選び方と比較のポイント

最後に、リゾート会員権と会員制ホテルを見比べながら、賢く選ぶための視点・比較軸を整理します:

  • 利用頻度との整合性:年間でどれぐらい使えるか、1泊あたりコストを逆算して損益ラインを把握する。
  • 拠点地域との適合性:自宅近傍・アクセス良好な施設が含まれているかを重視。
  • フレキシビリティ vs 専用性:自由予約型(ポイント制・利用権型)か、固定割当型(共有型・タイムシェア型)かで利便性が異なる。
  • 権利の流動性・売却性:将来的に手放す可能性を考え、譲渡制度や市場実績を重視。
  • 施設網の広さとクオリティ:複数施設を使える制度であれば、使える施設数・ブランド水準を比較。
  • 契約透明性・リスク条項の確認:将来コスト上昇・制度変更可能性を契約時点で確認。
  • 試用・体験で実態をチェック:可能な限りお試し宿泊で施設・サービスを実体験しておく。

これらの比較ポイントを複数クラブ間で照らし合わせて、自分の旅行スタイルや将来設計に最もマッチする制度を選ぶことが、失敗しない選択の要です。

まとめ

リゾート会員権と会員制ホテルは似て非なる制度であり、それぞれに強み・弱み・リスクがあります。後悔を防ぐには、権利形態・契約条項・利用頻度・将来性など複数の視点から慎重に比較・検討することが大切です。

入会金・年会費・維持費の仕組みを徹底解説

会員制ホテルやリゾート会員権には、入会金・年会費・維持費(管理費・修繕積立金など)が必須です。これらの費用構造を理解し、「中古購入・権利共有・制度の柔軟性」などの方法でコストを抑える工夫をすることが、後悔しない選択につながります。

入会金・年会費の相場(個人・法人別)

会員制ホテル・リゾート会員権における入会金・年会費は、施設グレード・立地・契約形態・会員種別(個人/法人)などによって大きく変動します。以下、実例を交えて相場感を解説します。

  • セラヴィリゾート泉郷(オアシスクラブ)
     入会金(オアシスクラブ通常会員):1,650,000円(税込)
     年会費:33,000円(税込)
     このクラブは個人・法人どちらも加入可能で、法人の場合は10年限定会員プランも設定されています。
  • エクシブ(リゾートトラスト)
     高級会員制ホテルブランドとして知られ、会員権・入会金の水準もかなり高めです。一部報道では、エクシブ湯河原離宮の例で入会金 38,601,296円、運営管理費 333,960円という非常に高い費用モデルが提示されています。
     一般的なエクシブ会員権の初期費用・年会費の目安は、数百万円〜数千万円、水準によっては年会費10万円〜40万円程度という報道もあります。
  • リロバケーションズ
     利用権型会員制度を持つリロでは、入会金が 2,000,000円(税込)〜、年会費が 99,000円(税込)という表示例があります(条件により変動)。
  • 比較サイト・中古会員権市場
     サンメンバーズクラブなどでは比較的低価格の会員権(50万円以下)で市場に出る例もあります。
     ただしこうした低価格帯は、施設制限・権利制限が強いことが多く、内容を慎重に調べる必要があります。

これらの例からわかるように、入会金・年会費を「一律で言える」ものではなく、契約形態・施設・立地等の多くの変数に左右されます。個人と法人で扱いが異なるケースもあり、法人契約では権利形態・契約期間が限定されることがあります。

維持費・更新費用の実態

年会費だけでなく、維持費や更新費用、管理・修繕コストといった「ランニングコスト」が実際の負担において重要な要素になります。以下がその実態および注意点です:

  • 管理費・修繕積立金
     施設・設備の維持・更新に備えて、毎年一定額を積み立てる制度を設けているクラブが多くあります。これが「維持費」に相当します。将来的な改修・リニューアル費用を見込んだものです。
  • 運営管理費・光熱費分担
     共用設備(共用廊下・庭園・プールなど)や公共スペースの光熱費、清掃・警備費なども運営管理費として分担されることがあります。
  • 更新料・契約更新時の手数料
     会員権契約が一定期間更新型である場合、更新時に手数料や更新料が発生することがあります。
  • 価格改定リスク
     年会費・維持費を将来的に改定する制度を契約条項に含むクラブもあり、運営コスト上昇・物価上昇などを理由に年次改定されることがあります。
  • 追加費用(オプション・別料金)
     宿泊時の食事・アメニティ・アクティビティ・施設利用料(ゴルフ・温泉・スパ等)が別料金扱いとなるケースもあります。

実例として、ある高級会員制ホテルの例では、「年会費だけでなく、運営管理費が 333,960円」に設定されているという例が報じられています(前述のエクシブ湯河原離宮)。

このように、維持費の見通しを甘く見ていると、入会後にコスト負担が膨らんでしまうリスクがあります。

費用を抑える方法(中古会員権・共同利用)

高額な入会金や維持費を軽くするために、以下のような戦略・手段があります。

  • 中古会員権を購入する
     既存会員が手放した会員権を中古市場で購入することで、入会金負担を軽くする手段があります。ただし、サポート体制・権利内容・名義変更条件・保証金返還性などに注意が必要です。
     例えば、エクシブ会員権の中古購入に関しては、「専任担当者サポートの欠如」「悪徳業者によるトラブル」などのデメリットが指摘されています。
  • 共同所有・共有型制度を利用する
     複数の会員で部屋・施設を共有所有する制度を採用するクラブでは、個人単独所有よりも初期コスト・維持コストを抑えられることが多いです。
     たとえば、あるクラブでは、1室を複数所有者で分割する形で「口数型」販売を行い、初期の購入価格を分割して負担させるモデルが紹介されています。
  • 権利形態の選択(利用権型・ポイント型)
     所有を伴わない「利用権型」や「ポイント型」を採用するクラブを選ぶことで、固定の税負担や修繕責任を回避しつつ、比較的低コストで会員制メリットを享受できることがあります。
     セラヴィリゾート泉郷も、利用権型を採用することを特徴として紹介されています。
  • 市場で価格交渉・保証金交渉を行う
     中古取引時には、交渉の余地を探す・保証金返金条件を確認するなどして実質コストを下げる努力が可能です。リゾート会員権のマーケットでは、売主が価格交渉に応じるケースもあります。

これらの方法をうまく組み合わせることで、初期投資・維持コストを抑えつつ、会員制ホテル・リゾートのメリットを得ることが可能になります。

費用と特典のバランスを見極めるコツ

高コストでも価値がある会員制ホテルを見極めるには、「費用に見合った特典・利便性」があるかをしっかり比較することが重要です。以下がそのためのチェックポイントです。

  1. 1泊あたりコスト換算して妥当性を判断
     (入会金 + 年間維持費 + 利用前提宿泊コスト) ÷ 年間利用予定泊数 で「1泊あたり投資コスト」を見積もる。これが一般ホテル利用費より大幅に高くなるようなら割高と判断。
  2. 特典内容・優遇制度の使用頻度を見積もる
     優先予約・部屋アップグレード・会員価格宿泊・相互利用制度といった特典をどれくらい実際に使えるかを見積もり、使える頻度で費用対効果を評価。
  3. 施設ネットワークと利用拡張性
     会員が利用できる施設数・地域を確認し、自分の旅行範囲と合致するかをチェック。遠隔施設が多すぎると移動コストが逆に重くなる。
  4. 契約条項・将来コスト変動リスク
     年会費・維持費の改定規定、解約条件、譲渡・再販性などの契約条項を確認し、想定外のコスト上昇リスクを抑える。
  5. 中古価格・流通性の実績
     過去に同クラブの中古会員権がどのような価格で取引されているか、どれくらい流通性があるかを調べ、将来の売却可能性を加味して選ぶ。
  6. 初期投資リスクに応じた許容範囲設定
     初期費用と維持費の合計が自分の資金計画・利用頻度に見合うか、無理な投資にならないかを判断する。

これらの比較軸を複数クラブで並べて比べると、自分に最適なコスト-メリット構成が見えてきます。

コスパ重視で選ばれている人気ホテルTOP3

以下は、公開情報や比較サイトで「コストパフォーマンス重視派」に名前が挙がることが多い会員制ホテル・クラブの例(あくまで「検討候補」)です。

  1. セラヴィリゾート泉郷(オアシスクラブ)
     比較的抑えめな年会費(33,000円)と、利便性の高い施設網を持つクラブとして紹介されることがあります。
  2. ザ・グラン リゾート
     ファミリー会員プランなどの比較的リーズナブルなプラン例が公開されており、施設展開規模と特典バランスからコスパ重視派に候補とされることがあります。
  3. 東急バケーションズ
     比較サイトで、Vacation Style プランは年会費 4,400円という低コストプランがあるという例が紹介されています。

ただし、「コスパ良し」とされるクラブでも、契約プラン・宿泊頻度・利用制限などによって適合度は大きく変わるため、必ず複数クラブを比較することをおすすめします。

まとめ

会員制ホテル・リゾート会員権におけるコスト構造を理解することは、後悔しない選択には欠かせません。入会金・年会費・維持費だけでなく、将来の改定リスク・特典利用頻度・契約条項まで含めて「1泊あたりコスト換算・利用可能性」を基軸に比較検討することが成功の秘訣です。

「エクシブ」は本当におすすめ? 人気の理由と注意点

エクシブは、日本国内で最も知られた会員制リゾートブランドの一つで、権利制度の設計・施設ネットワーク・会員特典などに強みがあります。ただし、コスト・予約制約・制度変更リスクなども一定あります。入会を検討するなら、制度の細かい部分・実際の利用実態・口コミを慎重に比較・確認することが肝要です。

エクシブの会員制システムの仕組み

エクシブ(XIV)は、リゾートトラストが運営する会員制リゾートホテルブランドで、タイムシェア方式(共有所有型) に近い会員制度を採用しています。複数名で1室または1フロアを共有し、年間一定泊数の「占有日(利用日)」を持つ構造です。

具体的には:

  • 一室を 14名(26泊タイプ) または 28名(13泊タイプ) で共有する方式を基本としています。
  • 各会員には、1年365日を区分したタイムシェアカレンダーに基づいて「占有日」が割り振られ、繁忙期・閑散期を考慮して配分されます。
  • 所有している客室グレード(スーパースイート・スイート・ラージ・スタンダード 等)に応じて、利用できる部屋タイプが制限されます。より上位グレード所有者は、他施設の上級グレード利用権などを持つこともあります。
  • スペースバンク制度 を導入しており、所有者は「使わない占有日」を事前に預けて、他の施設・他の日に交換利用できる仕組みがあります。これにより柔軟性を持たせている制度設計です。
  • 予約方式は、1年前から予約を受け付け、60日以上前の占有日をスペースバンクへ預け、希望施設に振り替えることも可能です。
  • 会員権を購入すると、その会員とその紹介者・ゲストが宿泊できる権利が与えられます。非会員は原則宿泊できません。

このような制度によって、一定の利用保証と柔軟性を両立する設計を持っています。

主要施設と会員専用サービス

エクシブは全国各地に複数のリゾートホテルを展開しており、施設の立地・特色も多様です。

主要な施設例・グレード:

  • 箱根離宮、有馬離宮、湯河原離宮など、温泉や自然環境が強みの施設
  • 軽井沢パセオ・サンクチュアリ・ヴィラムセオなど、山岳・高原リゾート仕様の施設
  • 鳥羽別邸、六甲サンクチュアリヴィラなど、海・山双方を意識した拠点

会員専用サービス・特典:

  • 付帯施設利用無料サービス:契約ホテルを利用する際、付帯施設(プール・温泉・ジムなど)が滞在中無料利用できる制度(2名以上で契約ホテルを使用時)
  • 夕食1名様ご招待(My Owner’s Day):会員向けに月1回、契約ホテルで1名分の夕食をご招待という制度があります。
  • 会員限定オーナーズステイ企画:連泊滞在プランが設けられており、通常にはない宿泊企画を会員に提供
  • 全日同一料金:ゴールデンウィーク・年末年始など繁忙期でも室料が変動しない制度を打ち出している点を特徴として説明されていることがあります。
  • 相互利用制度:エクシブ会員権には、ベイコート倶楽部・サンクチュアリコートなど提携施設との交換利用(施設間交換)が可能な制度が含まれています。

これらのサービスは、会員に対して「使いやすさ」と「付加価値」を提供する部分として重視されています。

年収・会員層・利用者満足度の実態

会員層・年収

公開されている情報は限定的ですが、エクシブ会員権は高額な出資を伴うことが多いため、所得的に余裕のある層が中心と考えられます。富裕層向け会員制ホテルランキングで、エクシブは1位に選ばれている例があります。

また、会員権の価格相場を扱う業者では、「10泊/年あたりの低価格プランで700万円程度」という報道例も見られます。

これらから、一定の資本力がないと参入が難しいという印象を持たれることが多いようです。

利用者満足度・口コミ傾向

良い評価例:

  • 施設の高級感・景観・料理・サービスへの称賛が多い。例えば、湯河原離宮を訪れた体験記では、アクセスの良さや部屋の温泉付き設備を喜ぶ声があります。
  • 宿泊者の記録では、食事のおかわり自由、アテンド対応、スタッフの細やかな気配りなど、ホスピタリティに関する良い印象の記述も見られます。

批判・ネガティブな声:

  • 営業ノルマや値上げ、対応の不透明さ、予約が取れないという不満がネット上で語られており、「予約できない」「対応が悪い」という口コミも目立ちます。
  • 特に繁忙期や週末は予約枠が埋まりやすく、希望日に泊まれないという声があります。
  • 会員制度の改定・条件見直しリスクを指摘する意見もあり、クラブ運営体制に対する不安を挙げる利用者も一部見られます。

こうした多様な声を踏まえると、理念や制度設計の良さと、実務面・運用面でのギャップが利用者評価を左右していると考えられます。

「やばい」と言われる理由と実際の評判

「エクシブはやばい」といった批判・風説がネットで見られる背景には、以下のような実態・リスクが関係している可能性があります:

  • 予約困難性
     繁忙期・週末・人気施設では予約枠が早期に埋まり、希望日に利用できないケースがあるという声があります。予約制度上の制約・権利割り当て制度に起因する不満が出やすい部分です。
  • コスト負担の重さ・値上げリスク
     入会金・維持費・修繕積立金などが高額になりうること、また運営側の裁量でコスト改定が行われる可能性を契約条項で持つことが、批判される原因になっています。
  • 営業スタイル・勧誘過熱・対応問題
     一部の利用者から「営業ノルマが厳しい」「対応に不満」「説明が十分でないまま契約を迫られた」という口コミが見られます。
  • 会員制度の変更・見直しリスク
     制度運営上の変更、特典見直し、契約改定などが行われた例が利用者によって懸念されています。こうした制度変動により、入会当初の条件と異なる運用になるケースがあります。

ただし、「やばい」とされる部分があっても、制度を理解し、権利制約とリスクを把握したうえで利用すれば、メリットを享受できるクラブであることも多くの良い評価からもうかがえます。批判的意見だけで見るのではなく、複数の口コミ・実例を含めてバランスよく検討することが重要です。

エクシブを選ぶ前に知っておきたい注意点

エクシブに入会・利用を検討する際、以下の点を確認・注意しておくと、後悔を減らせます:

  1. 権利タイプ・占有日タイプを選ぶ
     13泊タイプか26泊タイプかによって費用・利用可能性に差があるため、自身の旅行頻度や利用スタイルに合ったタイプを選ぶ。
  2. グレード制限確認
     所有グレードで使える部屋タイプや他施設へのアップグレード可否などを契約前に確認しておく。
  3. 予約制度・交換制度の理解
     スペースバンクへの預け入れルール、交換利用可能施設、予約可能期間(1年前~1か月前など)を把握。
  4. コスト推移・将来改定リスク
     維持費・修繕積立金・追加料金(光熱費や税金・アメニティ等)を含めたトータルコストを試算しておく。
  5. 予約人気施設・繁忙期対策
     特に箱根離宮・京都八瀬離宮など人気施設は予約が取りづらくなるため、早期予約の優先権や対象施設の選定を重視すべき。
  6. 譲渡性・名義変更・売却制度
     将来的な売却・譲渡可能性を考慮し、契約書の名義変更・手数料・売買制度の内容を必ずチェック。
  7. 体験宿泊・見学の活用
     契約前に施設を体験宿泊・見学できる機会があれば利用し、設備・サービスの実態を確かめる。
  8. 複数施設利用範囲との整合性
     自宅近辺・旅行先で使える施設が十分あるか、交通アクセスや滞在コストも含めて検討。

これらを押さえておけば、「エクシブは本当に自分に向いているか」を判断しやすくなります。

高級志向? コスパ重視? 自分に合った会員制ホテルの選び方

会員制ホテルを選ぶとき、高級志向で重厚なラグジュアリーを求めるか、コスパ重視で費用対効果を追求するかによって合うクラブは異なります。目的・滞在スタイル・立地・口コミなど複数軸で比較することで、自分に合った会員制ホテルを見つけやすくなります。

目的別おすすめタイプ(接待・家族・一人旅)

まずは、「なぜそのホテルを使いたいか(目的)」から選ぶ視点が重要です。目的に応じて、重視すべき要素やタイプが変わってきます。

  • 接待用途・ビジネス兼用
     プレステージ性・ステータス感・利便性(都心近接)・ラグジュアリー空間を重視するなら、高級ブランド・会員特典が充実なクラブが向きます。例えば、都心アクセスが良く、外部交通網から近い敷地を持つ施設が有利です。
     また、会場利用・会議室・接客空間の質もチェックすべき要素になります。
  • 家族利用・子連れ利用
     客室の広さ・連結室・子ども向けアクティビティ・子ども料金・キッズサポートなどが重視要素です。さらに、リゾート内にレジャー施設・プール・自然散策コースなど子どもの遊び場がある施設が適しています。
  • 一人旅・静かな滞在重視
     静寂性・パーソナル空間の質・サービスのきめ細かさが鍵になります。客室設備が広すぎず、ラウンジ・バー・読書室など個人で過ごしやすい施設設計を持つクラブを選ぶと満足度が上がりやすいです。

目的別に「優先すべき特典・施設要件」が変わるため、まず自分の使い方を明確にしたうえでクラブを探すのが賢いスタートです。

滞在スタイル別に選ぶ(短期・長期・別荘代替)

次に、滞在スタイル(短期・長期・別荘代替)別に合うタイプを見ていきます。

  • 短期利用(週末トリップ・小旅行)
     交通アクセス・予約の取りやすさ・拠点性が重要です。都市近接型ホテル・クラブ施設が充実しているクラブが有利。滞在日数が少ないなら「1泊あたりコスト」が高くなりがちなので、コスト割安性もチェック。
  • 中期〜長期滞在
     滞在中に「ホテル機能以上の生活機能」が必要になります。キッチン・広い居住空間・複数施設利用可能ネットワークなどが重視される。クラブ内で長期滞在割引制度のあるものを選ぶと良い。
  • 別荘代替型
     まるで別荘のように“拠点として年中使える”ことを目的とする人には、滞在自由度・予約交換制度・譲渡制度・施設網の広さが非常に重要です。所有型あるいは自由利用型クラブが適しているケースが多い。

滞在スタイルが変わると必要な設備・制度・コスト感も変わるため、将来のライフスタイル変化も見据えて選ぶことが望ましいです。

立地・価格・特典から見た選び方のコツ

会員制ホテルを選ぶ際、以下の3つの軸をバランスよく見ることが選定のコツです。

  1. 立地(アクセス性)
     利用しやすさは満足度に直結します。近すぎると非日常感が薄くなり、遠すぎると移動コスト・時間負担が増えます。自宅近傍・旅行候補地とのバランスを考慮。比較記事でも「施設数・立地”を重視してクラブを選ぶべき」との示唆があります。
  2. 価格(入会金・年会費・維持費)
     初期コストだけでなく、長期的な維持費・追加コスト(修繕・更新・利用料)も含めてトータルコストで比較すべきです。クラブ比較サイトでは、この総コスト視点での比較が多く提案されています。
  3. 特典・付加価値(優先予約・会員割引・施設相互利用)
     どの特典を実際に使えるかを見極めることが重要です。優先予約・会員価格・提携クラブ利用権・交換制度などが充実しているクラブは、コストをかけた分のメリットが得られやすくなります。

これら三軸を表のように可視化して比較するのも効果的です。たとえば、各クラブを「アクセス点数/コスト点数/特典点数」で評価し、総合スコアで比べる手法などが使われています。

口コミ・体験談から見る満足度の違い

口コミ・体験談には、制度設計や宣伝では見えにくい「実際の使い勝手」が現れやすいです。選ぶ際にはこうした声を注意深く読むのが大切です。

  • プラス評価事例
     良い景観・静けさ・スタッフ対応・施設の清潔感など、体験者が感動した要素は多くの施設で語られています。たとえば、エクシブ箱根離宮に泊まった人は「自然を感じながら静かに滞在できた」「食事やスタッフの配慮が素晴らしかった」といった声を複数寄せています。
  • マイナス評価・不満事例
     予約が取れない、施設・設備老朽化、コスト上昇、説明不足、繁忙期の混雑といった不満が率直に記されていることがあります。実際、エクシブに関しては「老朽化」「設備の劣化」に関する声も報じられています。
  • ギャップの指摘
     宣伝やパンフレットで示される理想像と、実際滞在してみたときの体感との差を指摘する利用者もいます。たとえば、「ラグジュアリー設備なのに清掃が甘い」「特典が使いにくい制約が多い」などの声です。

口コミを読むときは、極端な意見ばかりを鵜呑みにせず、複数の体験談を比較して「共通する評価点」に注目するのがコツです。

入会を決める前に比較すべき3つの基準

最後に、最終判断する前に必ず比較・確認しておきたい3つの基準を挙げます。

  1. 1泊あたり実質コスト vs 利用頻度
     (入会金+維持費+宿泊費等)を、予想年間利用回数で割って「1泊あたりの実質コスト」を出し、通常ホテル利用と比して妥当かどうかを判断。
  2. 予約制度・利用制約の実効性
     優先予約枠、交換制度、繁忙期制限、取消条件など、制度上の制約を実際に使いこなせるかどうかを確認。
  3. 将来性・流動性・保障制度
     譲渡性・名義変更・売却制度の明示、有無、過去の中古取引実績、契約解除時の返金・清算制度などを調べ、将来的なリスクを軽減できるクラブかどうかを判断。

これら三つを切り口に、候補クラブを並べて比較することで、自分に最も合う会員制ホテルを選びやすくなります。

会員制ホテルをお得に体験する方法

会員制ホテル・リゾートクラブを契約する前に、体験宿泊や見学会、資料請求などを活用して実態を確認することは非常に有効です。これらを通じて「制度・施設・運営・コスト・使い勝手」のギャップを見抜けるようになり、入会後の失敗リスクを大きく減らせます。

体験宿泊・見学会の申し込み方法

会員制リゾートクラブやホテルでは、「体験宿泊」や「現地見学会」を実施している施設がいくつかあります。これらは、契約前に施設・制度を体感し、実際の使い心地をチェックする良い機会です。

たとえば、セラヴィリゾート泉郷では公式サイト上で体験宿泊プランを案内しています。
また、東急ハーヴェストクラブでは、館内施設・レストラン・温泉などを自分の目で確認できる「現地見学会」を随時開催しています。
さらに、ダイヤモンドソサエティでも複数の拠点で体験宿泊受付を行っており、1泊2食付きプラン等を設定しています。
みやび倶楽部も体験宿泊申し込みフォームを公開しており、特別料金で宿泊できる制度が導入されています。

申し込みの流れ(一般的な例):

  1. Webまたは電話で「体験宿泊希望」もしくは「見学会参加希望」の申込みをする
  2. 施設側から担当者が日時・プランを案内する
  3. 宿泊または見学当日、施設・部屋・サービスを見て回る
  4. スタッフによる制度説明・質疑応答タイムあり
  5. チェックアウト後、感想・質問をまとめて検討

ポイントは、平日を選ぶ、複数希望日を出す、交通手段を確認する、説明時間など余裕を持たせることなどです。

資料請求でわかる内容と活用法

体験宿泊や見学に行く前段階として、資料請求を行うのも有効なステップです。資料請求で得られる内容、そしてそれらをどう使うかを知っておくと、「言われたことだけで判断する」リスクを低くできます。

資料請求で得られる主な情報:

  • 会員制度の概要(権利タイプ・利用制限・予約制度など)
  • 入会金・年会費・維持費・追加費用(修繕積立金・管理費など)
  • 会員特典・サービス一覧(優先予約・相互利用・割引制度など)
  • 施設案内・館内写真・部屋タイプ説明・アクセス情報
  • 見学会・体験宿泊の案内要項
  • 契約条件・譲渡制度・解約規定などの条項

活用法:

  • 複数施設から資料を取り寄せ、コスト・制度・特典などを比較・対照する
  • 不明点を抽出して、体験宿泊当日に質問リスト化する
  • 将来的な維持・将来譲渡性など「リスク条項」を重点的に見る
  • 掲載されている写真・説明と実地のギャップをチェックする

資料にはパンフレットだけではなく、契約書案・制度説明書・FAQなども含まれている場合がありますので、できるだけ詳細なものを請求し、じっくり読むことが大切です。

入会キャンペーン・紹介制度の使い方

会員制ホテル・リゾートクラブの中には、期間限定で入会キャンペーンや紹介制度を設けている例があります。これらを上手に活用することで、入会コストを軽減したり、特典を追加で得たりすることが可能です。

  • キャンペーン割引・優待特典:新規入会者向けに入会金割引・初年度年会費免除・宿泊クーポンなどを提供するケースがあります。
  • 紹介制度(会員紹介特典):既存会員の紹介を受けると、紹介者・被紹介者双方に割引や特典がつく制度を採っているクラブもあります。
  • 限定プラン・時期限定優待:会員募集期・周年記念期・オープン時期などに特別条件を出すクラブもあり、これを狙って動くのは有効です.
  • 体験宿泊併用募集:体験宿泊参加者に限定割引や優先入会権を提供する制度も存在します(ただし営業説明時間が長めになる可能性あり)。

キャンペーンを活用する際は、「適用条件」「有効期間」「併用可否」「期限」「特典内容の実質価値」などを契約前に詳細に確認すべきです。

体験宿泊時に確認すべきチェックポイント

体験宿泊をする際には、ただ部屋を見て楽しむだけでなく、以下のチェックポイントを意識して確認することで、入会後のミスマッチを防ぎやすくなります。

  1. 部屋・設備の状態
     壁紙・床・配管・水回り・照明・収納などの傷みや使用感をチェック。実際にスイッチ・コンセント類を触ってみる。
  2. 館内施設・共用設備
     温泉・プール・ジム・ラウンジ・レストランなどの設備の稼働性・混雑具合・清掃状態を見て回る。
  3. スタッフ対応・案内品質
     説明スタッフの対応の丁寧さ・知識水準・応対速度・質問への回答力を観察。
  4. 実際の利用感覚
     騒音・外の景色・部屋間壁・アクセス動線・光の入り具合・廊下の距離感・施設までの移動など、滞在感覚を体で感じる。
  5. 予約制度・使い勝手の説明を詳細に聞く
     繁忙期・ピーク期の扱い・取消規定・使わない日を他日と交換できるか、予約の優先順位制度などを質問・説明を受ける。
  6. 追加費用項目の確認
     食事・飲み物・アクティビティ・施設利用料・サービス料・光熱費・入湯税など、宿泊以外でかかる費用をあらかじめ確認する。
  7. 将来性・譲渡制度・解約ルールの質疑
     万が一使わなくなった場合の譲渡方法・名義変更制度・退会条件・返金制度などを契約書案ベースで確認する。
  8. ギャップチェック
     パンフレット・資料・広告で見た仕様と、実際に見た設備や景観などにギャップがないか意識して比較する。

これらを当日忘れずチェック・メモしておくことで、入会前の比較材料が揃います。

体験後に入会すべきか判断する基準

体験宿泊を終えた後、「このクラブに入会するかどうか」を判断するためには、以下の基準をもとに自分なりの評価をしてみるとよいでしょう。

  • 1泊あたり実質コストとの乖離
     体験宿泊時の感触をもとに、将来かかる入会金・維持費・宿泊コストを入れて「1泊あたりコスト」を試算し、普段使うホテル料金と比較する。
  • 使いたい施設がちゃんと含まれているか
     自分がよく行く地域や旅行先にそのクラブの施設があるか、またアクセス・交通コストを考えて利用可能性を評価。
  • 特典が実際に使えるか
     優先予約枠・相互利用制度・割引制度等の特典が自分の利用計画内で現実的に使えそうかどうかをシミュレーションしてみる。
  • 制度・契約条項に納得できるか
     譲渡・解約・名義変更・改定リスクを含めた契約条項を読んで、「将来的リスクを受け入れられるか」を判断。
  • 施設・サービス水準に不足を感じなかったか
     部屋・施設・スタッフ対応などに不満があった場合は、それが許容範囲かどうかを考える。体験宿泊中に気になった点(たとえば古さ・メンテ不備・混雑など)が大きければ警戒材料になる。
  • 自分の旅行頻度・ライフスタイルと整合するか
     年に何泊使えるか、滞在スタイル(短期・長期・別荘感覚)を照らし合わせ、「元が取れるかどうか」を判断。

このような複眼的な評価を経て、「このクラブなら安心して入会できそうか」を慎重に判断するべきです。

会員制ホテルに関する基礎知識とよくある質問

  • 会員制ホテルのメリット・デメリット
  • 入会を検討する前に知っておきたい注意点
  • よくある質問(FAQ)

会員制ホテルのメリット・デメリット

会員制ホテルには、魅力的な特典や安定性を享受できる反面、高額なコスト・利用制限・権利性のリスクなどもあります。どちらも把握したうえで、自分の使い方・ライフスタイルに合うかどうかで判断することが重要です。

主なメリット(特典・信頼性・非日常体験)

会員制ホテルまたは会員制リゾートクラブを利用する主なメリットは、以下のような点です:

  • 優遇価格・コスト抑制
     会員料金で宿泊できることが多く、繁忙期でも料金変動を抑える制度があるホテルもあります。一般宿泊者向け料金に比べて割安になるケースも。
  • 上質なサービス・設備
     ラグジュアリーなラウンジ、プール、スパ、レストランなど、高級施設や手厚い接客を備えたホテルが多く、非日常体験を得やすいです。
  • 予約優先・安定利用枠
     会員向けの優先枠や予約制度が設けられていて、繁忙期でも予約できる可能性が高いというメリットがあります。
  • 維持管理の手間が不要
     別荘を持つ場合と違い、清掃・修繕・管理を自分で行わずともよく、負担を抑えられる制度設計が一般的です。
  • 複数施設・多拠点利用
     クラブ型運営の場合、全国または地域をまたいで複数の施設を利用できる制度があり、旅先や気分に合わせて拠点を変えて楽しめます。
  • 資産性・相続性(所有権型の場合)
     所有権型会員権の場合、不動産的な価値や譲渡可能性・相続可能性を持つことがあります(ただし価値の保証はない)。

これらのメリットによって、「ただ泊まるだけ」では得られない価値を提供できることがあります。

デメリット(コスト・予約制限・譲渡不可など)

一方で、会員制ホテルには注意すべきデメリットも多数存在します。以下が代表的な例です:

  • 高額な初期費用・継続コスト
     入会金・保証金・維持費・修繕積立金など、多くのコストがかかるケースが一般的です。これらが負担になる可能性があります。
  • 予約が取りにくい場合がある
     特に繁忙期・人気施設では、会員であっても予約が取りにくくなることがあります。希望日に泊まれない制度制限が不満につながることも。
  • 利用日数・利用制限
     年間利用可能日数が決まっている・連泊制限がある・ピーク期の制限が設けられているなど、自由度が制限されるケースがあります。
  • 譲渡性・流動性の低さ
     会員権を売却・譲渡したいときに買い手が見つからなかったり、譲渡手数料や制限が大きかったりすることがあります。所有権型・利用権型問わず、流動性が必ずしも高いわけではありません。
  • 将来の費用改定リスク・運営リスク
     維持費・修繕費の上昇、施設老朽化、運営会社の見直し・廃止などによる影響を受けることがあります。運営会社破綻などの最悪ケースも懸念材料です。
  • ライフスタイル変化への対応力低下
     転居・家族構成の変化・旅行スタイルの変化などで、元々契約した施設が使いにくくなる可能性があります。
  • 契約・権利制度の複雑性と説明不足
     制度・契約条項・制約を理解しづらいケースがあり、契約後に不利な条件に気づくことがあります。

これらを事前に把握し、自分が負担できるリスク・費用範囲かどうかを検討することが大切です。

会員制ホテルが向いている人の特徴

以下のような人には、会員制ホテルが向いている可能性があります:

  • 旅行頻度が高い人・リゾート滞在を定期的に行いたい人
    年間で複数回リゾート滞在を計画できるなら、会員制度を利用する利点が出やすくなります。
  • いつでも高級ホテルに泊まりたい人
    デザイン重視・ラグジュアリー体験を重視する人で、通常ホテルでは得難い特典や設備を重視したい層。
  • アクセス性重視よりも滞在体験重視派
    多少距離があっても滞在自体に価値を置きたい人には向くことがあります。
  • 資産性を考えたい人(所有権型希望者)
    将来的に譲渡・相続などを視野に入れたい人には、所有権型制度を検討する価値があります。
  • 時間に余裕を持って予約手段を使える人
    早期予約・期間交換・制度活用が必要な制度が多いため、手間をかけられる人に有利。
  • ある程度の財政余裕があり長期見通しを持てる人
    継続的な維持費・リスクを受け入れられる余力がある人。

向いていない人が後悔しやすい理由

逆に、以下のような傾向のある人には会員制ホテルが向かない可能性が高く、後悔するリスクがあります:

  • 旅行頻度が少ない人
    年間利用回数が少ないと、入会金・維持費を回収できない「赤字化」になる可能性があります。
  • スケジュールが流動的・予定が変わりやすい人
    利用可能日の制約・予約制度に縛られ、思い通りに使えないことが多くストレスになることがあります。
  • コスト感覚が厳しい人
    初期費用・維持費などが重く感じる人、追加費用や改定リスクを許容できない人には不向きです。
  • 施設近接性を重視する人(“近くに泊まりたい”人)
    会員施設が遠方に多く、アクセス負荷が大きいと利用価値が落ちます。
  • 売却や移行を視野にしたいが制度理解が苦手な人
    譲渡・解約制度・売却制度のリスクを把握しづらいと、後に損をする可能性があります。
  • 契約内容をじっくり読まない/制度の細かい制約を気にしない人
    制度・制約の理解なしに契約すると、想定外の不便・リスクに直面しやすいです。

メリット・デメリットを比較して判断する方法

メリット・デメリットを天秤にかけて、自分に合った判断をするためのステップを以下に示します:

  1. 予想利用回数を仮定する
     自分が年に何泊利用するかを現実的に仮定し、その仮定に基づいて「1泊あたりコスト」を試算する。
  2. 立地・アクセス性を重視した施設網との整合性を見る
     自宅近辺や旅行先に使える施設が十分かをチェック。遠すぎると移動負担がコスト・時間を圧迫。
  3. 契約制度・権利制度を比較する
     譲渡・名義変更・解約条件・予約制度・改定リスクなどの条項を複数クラブで比べる。
  4. 口コミ・体験宿泊で制度実態を確認する
     資料・パンフレットでは見えにくい運用実態・対応・施設老朽化などを体験宿泊などでチェック。
  5. 長期コスト増加リスクを見通す
     維持費・修繕積立金・光熱費上昇・制度見直しリスクなどを推定して余裕を持った選択をする。
  6. ストレスの許容度を考える
     予約の不確実性・利用制限・制度手間・管理可能性など「不自由さ」をどれだけ許容できるかを自分で判断。
  7. 最終判断:得られるメリット > コスト・リスクであるか
     計算・比較を踏まえて、「長期にわたって支払うコストに見合うだけの価値を得られるか」を自分なりに判断する。

これらの基準に沿って比較すれば、「会員制ホテルは好きだけど自分には合うか?」を合理的に判断できるようになります。

入会を検討する前に知っておきたい注意点

会員制ホテル(リゾート会員権制度含む)への入会を決める前には、制度の制約・契約条件・権利性・将来リスクなどを事前に精査すべきです。入会条件・契約解除・予約制限・転売性などの注意点を把握しておかないと、思わぬトラブルや後悔につながる可能性があります。

入会条件・審査基準の有無

  • 多くの会員制ホテルでは、入会金・年会費の支払い能力が前提となります。相応の資金的余裕が求められ、支払い能力を審査されるケースもあります。
  • 特に運営母体が一定ブランド格を保ちたい場合、信用審査・資産証明・収入証明などを入会時に求められることがあります。
  • 会員権制度には、共有制/預託金制/ポイント制/利用権制など複数方式がありますが、方式によって入会条件や権利適用が異なるので、方式を確認する必要があります。
  • また、法人名義での契約を認めているクラブもあります。たとえば、リゾートトラストのFAQには「法人契約可能」との記載があります。

注意ポイント:入会条件が曖昧・非公開・変動制になっているクラブもあるため、「審査基準」「必要書類」「条件の変更余地」などを必ず質問・確認しておくことが重要です.

契約期間・退会時のルール

  • 会員権制度には、契約期間の定めがあるタイプと、永久会員(期間なし)型のタイプがあります。永久会員タイプでは退会できない・返金できない制度のものもあります。
  • 預託金制クラブでは、「一定期間経過後に退会条件を満たせば預託金を返還する」制度が規約に定められているケースがありますが、返還条件が非常に厳しい場合や返還されない例もあります。
  • 共有制クラブ(不動産付・区分所有型)では、退会時に登記抹消・名義変更・売却手続きが必要になることがあります。これには法的手続き・手数料が伴います。
  • 契約書や規約には、解約・退会時の返金・償却ルールが明記されていることが一般的ですが、その実行性や具体条件を確認する必要があります。
  • あるクラブでは、竣工から一定年数後でなければ譲渡/退会できないという制限を設けている例もあります。リゾートトラストでは、ある会員権は竣工5年経過後より譲渡可能となる旨の記載があります。

注意ポイント:退会・解約ルールはクラブごとに大きく異なるため、契約前に「退会可能か」「返金条件」「退会手続き費用」などを明示的に確認しておきましょう。

繁忙期・予約制限の実態

  • 会員制ホテルでも、繁忙期やピークシーズンには予約が非常に取りにくくなることがよくあります。特に人気施設・人気期間は制限が強く出る可能性が高いです。
  • 会員制度では、予約可能時期・枠・優先制度が契約規約等で厳しく決められており、例えば「1年前から予約」「利用枠制限」「施設ごとに予約可能日が異なる」などの制約があります。
  • 会員権方式(共有制・預託制など)やグレードに応じて、予約優先順序・予約可能枠に差をつけるクラブもあります。
  • 一部利用者から「希望日に予約が取れず使えなかった」という口コミがあり、これは契約制度から来る制約や運営実態とのギャップが原因となることがあります。
  • 予約の取り方・交換制度・キャンセル規定・利用制限日(年末年始・ゴールデンウィーク等)を詳細に確認することが不可欠です。

注意ポイント:繁忙期に使いたければ、優先予約制度や枠制限条件を契約前に把握しておくべきです。また、希望日の取りづらさを想定し、柔軟なプランを立てることが望ましいです。

転売・譲渡に関する注意点

  • 会員権契約には、名義変更(譲渡)制度があるかどうかが重要な要素です。名義変更料・承認制・譲渡制限が課されていることがあります。
  • リゾートトラストのFAQでは、会員権は竣工後 5年経過後(ただし契約日から一定年数経過後)に譲渡可能となる規定があるとの記載があります。
  • 譲渡に際して、運営母体への承認・名義変更手続き・登記変更費用・譲渡手数料などが発生することがあります。
  • 共有制クラブ・不動産付き会員権では、不動産登記の移転が伴う譲渡手続きが必要になるケースもあり、司法書士手数料などがかかります。
  • また、譲渡可能であっても市場での需要が低ければ、買い手がつかず売却できないリスクがあります。仲介業者・流通市場の実情を確認するべきです。
  • 一部クラブでは、親族への譲渡・相続は可とするが、一般個人譲渡は制限する制度もあります。

注意ポイント:転売・譲渡制度は「可・不可」だけでなく、「手続き条件・承認制・費用負担・市場性」を含めて確認すべき項目です。

トラブルを防ぐための事前チェックリスト

入会前に以下のチェック項目を必ず確認・記録しておくと、契約トラブル・後悔を防ぎやすくなります。

チェック項目内容確認すべきこと
入会条件・審査要件資金要件・収入証明・審査基準・保証金要否
方式/権利形態共有制・預託金制・利用権制・ポイント制、方式間での制約差
契約期間・退会ルール契約期間・退会可否・返金条件・償却制度
予約制度・繁忙期制限予約可能期間・優先枠・繁忙期制限・キャンセル規定
コスト一覧入会金・年会費・維持費・修繕積立金・追加費用
譲渡・名義変更制度譲渡可否・名義変更料・承認要件・登記手続き費用
流通性・中古実績過去の売却事例・需要・仲介市場の活発度
契約条項の透明性将来改定リスク・不可抗力条項・契約解除条件
体験宿泊・見学可否実際に施設を見て回れるか・説明時間確保可否
運営会社信用性運営実績・経営体力・過去の制度改定実績
書面契約および確認契約書案・規約全文入手・不明点質問・法的専門家確認可否

これらの項目について、できるだけ詳細に書面資料を見せてもらい、質問して納得できない点があれば契約しないというスタンスが大切です。

まとめ

入会を検討する前に注意すべき点は多岐にわたります。特に、入会条件契約/退会ルール予約制限実態譲渡性とその費用、見落としがちな契約条項などを入念にチェックすべきです。トラブルを防ぐには、事前に質問・比較・資料精査を徹底することが不可欠です。

よくある質問(FAQ)

「よくある質問(FAQ)」の形で、会員制ホテル・リゾートクラブに関して読者が疑問に持ちやすい点を整理しました。

「非会員でも宿泊できる会員制ホテルはある?」

基本的には、会員制ホテル(たとえばエクシブ、ベイコート倶楽部、サンクチュアリコートなど)は 一般のお客様からの直接予約 を受け付けないケースが多いです。運営元のFAQにも、「一般のお客様からのご予約は承りかねます。会員様を通しての予約であれば可能」という記載があります。

ただし、例外や例外的な運用もあります:

  • 会員を介しての予約:非会員でも、会員を通じて予約を依頼してもらうことが可能という制度を持つクラブもあります。
  • 一部施設でビジター枠を持つ例:例えばリゾーピア・エクシブなどで、客室の一部(全体の一部部屋)をビジター向けに開放している施設もあるという報告があります。
  • 体験宿泊制度:会員獲得のための営業方式として、非会員向けに特別価格で宿泊体験可能なプランを出すクラブもあります。

したがって、「絶対に泊まれない」とは言えず、クラブ・施設ごとの運用ルールを確認することが重要です。

「家族や友人を同伴できる?」

多くの会員制ホテルでは、会員(オーナー・メンバー)が ゲスト(家族・友人等)を同伴 できる制度を設けています。リゾートトラストのFAQでは、「グループでの宿泊は可能」と明記されています。

ただし、同伴できる人数・条件・料金扱いには制限があることが多く、注意点があります:

  • 同伴者の人数制限がある場合が多い
  • 同伴者も会員料金扱いになるか、追加料金が発生するかを契約または制度説明で確認
  • 同伴者を事前申請・登録する必要があるクラブもある
  • 会員予約者の枠内でしか同伴できない(空室・利用権枠次第)
  • 会員・オーナーと同一滞在日である必要があるケースも

実際、ある質問掲示板で、エクシブの予約制度では「同行者は人数・年齢のみ申告、続柄までは問われない」などの情報も出ています。

同伴可否は契約書・制度説明に明記されていることが多いので、見落とさず確認することが望ましいです。

「法人契約・福利厚生で使えるホテルは?」

はい、法人契約・福利厚生として会員制ホテルを利用する制度を設けているクラブもあります。実際に以下のような事例や制度が存在します:

  • リゾートトラストでは、法人名義での契約が可能で、社員や家族が利用できる規定がFAQに記載されています。
  • 東急ハーヴェストクラブでは、「宿泊ご利用券」を法人向けに発行し、その利用券を社員や取引先・家族が使える制度が運用されています。
  • リゾート会員権を法人契約にすることで、福利厚生・社員旅行・研修施設利用などに活用できるという紹介も見られます。

ただし注意点もあります:

  • 福利厚生費として扱えるかどうか(税務上の取扱い)をあらかじめ確認が必要
  • 社員・利用者の公平性を問われる場合がある
  • 利用枠・予約制度の制約が「法人用」枠で別設定されていることもあるため、個人契約時との違いを確認

法人契約も可能な施設は少なくないため、もし法人利用を検討するのであれば契約前に法人制度・利用範囲を詳細確認しましょう.

「入会に最適なタイミングはいつ?」

入会を検討するにあたり、「いつ契約するか」も重要な判断要素です。最適タイミングには以下のようなヒントや考え方があります:

  • 新規施設オープン時 / 増床・拡張期
     新しい施設開設時にはプロモーション価格や優遇条件(入会金割引・特典付き)が出やすいため、オープン直後や拡張期は有利な契約時期になり得ます。
  • 周年記念・クラブ記念時期
     クラブ創立周年や販売開始記念時期には会員募集キャンペーン→優待条件が提示されることがあります。
  • オフシーズン・閑散期
     リゾートクラブ・ホテルの閑散時期には交渉余地が生まれやすく、契約交渉や値引き交渉が通りやすい可能性があります。
  • 制度変更直前/制度改定前の駆け込み
     会員制度・規約改定予告がある場合、それ以前に旧制度で契約することを目指す人もいます。ただしこの手法にはリスクも伴うので慎重を要します。
  • 自身のライフステージ変化の前
     家族構成・勤務場所・居住地が変わる可能性があるなら、それを見越して契約タイミングを決めておくと後悔を減らせます。

これらを参考に、ただ「思い立ったとき」に契約するよりも、有利条件を探したり交渉できる時期を選ぶことが賢明です。

「会員制ホテルと別荘、どちらが得?」

「会員制ホテル(リゾート会員権)」と「別荘所有」は、ライフスタイルやコスト・リスクの観点でそれぞれ長所・短所があります。以下に比較しながら、どちらが得かを判断する材料を示します。

比較ポイントと特徴

項目会員制ホテル/リゾート会員権別荘所有
維持管理負担管理・清掃・修繕はホテル運営側が担当することが多く、利用者側の手間は少ない自身で管理・清掃・設備修繕を行う必要がある(費用・時間コストがかかる)
初期コスト・資金負担入会金・権利費・維持費などがかかるが、不動産取得よりは資金負担が軽めとなる場合も土地購入・建築・設備導入など大きな初期投資が必要
流動性(売却・転売性)会員権制度が整備されていれば譲渡・名義変更可能なものもあるが、市場・需要に依存不動産としての売買市場があるが、立地や建物状態に大きく依存
利用自由度利用日に制限・予約制度あり・繁忙期制約などがかかる可能性自分の所有物なので、いつでも自由に使える(ただし維持費負担を伴う)
コスト効率(1泊あたりコスト換算)利用頻度が高いほどコスト効率が良くなる可能性が高い利用頻度が低い時期も固定コストが発生するため、コスト効率は落ちる可能性
リスク分散運営会社リスク・制度変更リスクに影響を受ける可能性がある不動産市場リスク・維持コストリスク・自然災害リスクなどが影響
立地/複数拠点利用全国複数施設を利用できるクラブ制度なら、異なるリゾート地を渡り歩ける所有地は一か所のみ。別の地域に拠点を持つなら別荘を複数所有する必要あり

どちらが「得」かを判断する基準

  • 使用頻度・滞在スタイル
     年に何泊使うか、滞在スタイル(長期滞在・別荘として拠点にするか・短期利用か)で、1泊あたりコストを試算して比較。
  • 負担許容量
     維持管理・修繕・固定費用を自分で担えるかどうか。時間・手間・コストを考えて自分が許容できるか。
  • 資産性・転売性重視かどうか
     将来売却可能性・相続性を重視するなら、どちらがより凍結しやすいかを市場性で見極め。
  • 複数拠点利用欲求
     全国・複数のリゾート地に行きたい人には、クラブ型会員制度の方が適している可能性が高い。
  • リスク許容性
     制度変更・会員権制度廃止リスクを許容できるか、あるいは不動産市場下落のリスクを許容できるか、自分のリスク許容度を基準に判断。

まとめ:会員制ホテルのランキングを総括

会員制ホテルは、単なる宿泊施設ではなく、「特別な体験」と「安心のクオリティ」を提供する“もう一つの住まい”です。ランキング上位のホテルは、非日常を味わえる高級感だけでなく、会員一人ひとりのライフスタイルに寄り添う柔軟なサービスが魅力です。
特に注目されるのは、エクシブ(リゾートトラスト)東急ハーヴェストクラブなど、会員制リゾートの老舗ブランド。これらは全国に展開し、家族旅行からビジネス利用まで幅広く対応しています。

また、ランキングを比較する際には「立地」や「施設の豪華さ」よりも、利用制限・会員権の価値・維持コストを総合的に判断することが重要です。
繁忙期の予約の取りやすさや、家族・友人同伴の可否、法人契約の有無なども、実際の満足度を大きく左右します。会員制ホテルは“所有する贅沢”であると同時に、“賢く使う資産”でもあるため、入会前に条件やルールを必ず確認すべきです。

さらに、最近では「共有型(ポイント制)」や「タイムシェア型」など、柔軟な利用スタイルが人気を集めています。これにより、従来のような高額な会員権を持たなくても、上質なリゾート体験を楽しむことが可能になりました。

ランキング上位のホテルに共通しているのは、
①施設・食・ホスピタリティの一貫したクオリティ、
②会員制ならではのプライベート空間、
③長期的に価値を保つブランド力、
の3点です。
「どこが一番高級か」よりも、「自分のライフスタイルに最も合うか」を基準に選ぶことが、後悔しない会員制ホテル選びのコツです。

特に重要なポイント

  • 会員制ホテルは“非日常+安定品質”を提供する体験型資産
  • ランキング上位はエクシブ、ハーヴェスト、ベイコート倶楽部などの信頼ブランド
  • 入会前に会員条件・利用制限・退会ルールを確認することが必須
  • 「豪華さ」より「予約の取りやすさ」と「運用の自由度」で選ぶ
  • 共有型やポイント制など、柔軟な新サービスの活用でコスパを高める